U−23日本代表対マリ@今野泰幸
相手の守備意識の薄い所へ正確につなげる。
ダイレクトでもなくすばやい身のこなしのプレイでもないのに。
ポジショニングの良さにおもわず唸ってしまった。
敵陣の急所への潜入が抜群に上手い。
その技術は日本人では相並ぶものはいないのでは。
攻めに入った時の彼がボールを貰う位置は自分がボールを貰うまでの逃れを崩さないで回せる位置と貰ってから今までの流れとは全く違うところへの供給も出来る位置のせめぎ合いの所ぎりぎりの位置にいる。
そのスペースに入るタイミングも早すぎず遅すぎず。
実はこのことがかなり重要でタイミングよくその位置へ入るには敵の位置、味方の位置、敵の狙い、味方の狙い、貰うまでの流れの速さ、貰うまでのこれからあの辺りへ攻めに行きますよ的な意識の移り変わり、など分かっていなければそこにタイミングよく入るのは非常に難しい。
でも彼は難なくこなしていた。
献身的で半端ではない運動量を柱とする守備などはある程度知っていたが攻撃面においてこれほどセンスのある人だとは思ってもみなかった。
課題はサイドチェンジの中継プレイのような大きな展開の見極めとボール奪取のスキルか。