横への楔@日本代表対チェニジア
たまたま2002日韓ワールドカップの予選3戦目を見た。ビデオ整理の為、内容確認の再生した物の中にこの試合が録画されていた。
松田や中田浩がロングフィード、伸二が真ん中行ったり右行ったり、稲本が殆どヒデさんとポジションチェンジしたまま上がり気味に陣取り、戸田がつなぎやら急所つぶしやらで動き回り、明神がタイミング良く右サイドでスペースに顔を出しまくり、途中で映し出されたボールポゼッション比率は68対38で日本押し捲り。
後半開始と同時に森島と市川が入ってきて、DFがカットしたこぼれ玉に森島が反応して先制、その後市川が2回またいでDFをずらしセンタリング、これヒデが飛び込んで頭で2点目。
2−0で勝つ。
一番印象に残ったのは中田浩二と明神。その一コマ。
中田浩二が左サイドの一番後ろから右サイドの前から戻ってきた明神にロングフィード、トラップでボールを足元にコントロールすると敵が2人寄って来る。それを引き付けてタイミング良くなんとまた左サイドの中田浩二にロングフィードで折り返す。そのボールを浩二は下がってきた伸仁に当て自分はサイドを駆け上がる、ここで人とボールの動きが急激に早くなる。伸二はダイレクトで中にいるヒデにはたく、ヒデはワントラップした後サイドのスペースへ駆け上がっていく中田浩二の前のスペースへ出す。だが追いつけず敵ボールへ。
ここでのポイントは右サイドMFである明神のサイドチェンジの折り返し。
スリーバックの左DFである浩二からサイドチェンジされたボールを敵を引き付けてからまた左サイドの中田浩二にサイドチェンジ。
これってFWが楔になるプレイと一緒だ。縦と横の違いだけで。楔って言い切れるのは明神がすぐに折り返したのではなく引き付けてから折り返したという所にそういう意図が見えたからなんだけどね。そのサイドチェンジの後の攻撃もその明神の敵の引き付けを活かそうとパススピードも早くしてるし浩二も伸二に当てた後爆発フリーランニング。皆の意思が通じ合ってるようなそんな攻撃でした。
Jのクラブチームでこんなダイナミックな攻撃をしてるチームがあるだろうか?
俺は残念ながら知りません。
どうやらトルシエとあのメンバーが作り上げた代表はかなりの完成度を持っていたようです。
今の代表は・・・。