憲剛が縦に落ちるFK完成

スライダーショットとは違うよ。



ナックルというか無回転気味のドライブシュートです。マルコスアスンソンのFKを思い起こすようなFKでした。短距離でもスピードを殺さずに落とせる魔球です。こするタイプではなくしっかり中心をミートするし、体重も走力も乗っけて撃つのでかなりボールのスピードは出ます。俊輔が撃つようなボールの表面をかするように巻き込んで撃っていくようなタイプとは全く違います。ボールの中心を狙い撃ち、力がボールの中心に伝わった瞬間に力を上に逃がし縦に少しだけ回転をかけるものです。脚とボールが接している僅かの間に力をほんの少し上に逃がすというか。僅かというのがポイントです。ゆる〜く回転をかけるのです。無回転は計算できません。どのように落ちるのか分かりません。そこでほんの僅か縦に回転をかけてあげるのです。空気の流れはその”僅か”の回転を見逃しません。しっかりボールを縦に落ちるように導いてくれます。しかもその回転はゆるいためにボールにあたる空気は回転によって全ては吸収されずボールの周りにあふれます。それはつまり無回転と同じような空気の流れをまともに受ける状況と同じです。初速は速くともゴール前でスピードは落ち重力に引き寄せられるということです。無回転の良い所と回転系の良いところの両取りをした正に魔球です。アジアカップで見せて得点して欲しいですね。