毒のない毛虫

胸突坂を駆け上がる1号2号。一生懸命がカッコ悪いだなんてこの二人を見れば間違いだって誰もが気づくはずさ。幾ら手を伸ばしてたって空には届かない。I cac fly と叫んだ所で飛べる訳もない。でも醒める必要は無い。何一つ出来なくても、この先に何があろうとも今二人で走ってる事、それ自体が素晴らしい。安心しきった2号の顔を見るたびに新垣の事をまた一つ好きになる。坂を駆け上がる最中、息が上がる。でもしゃべる事を止めやしない。中途半端な僕にはとっても眩しいよ。空のように遠いよ。いつも見上げるばっかりだよ。毛虫のような僕が出来ることは踏みつけられない様にする事。それ位しかないよ。




いつまでも素敵な君でいてくださいね。