溜めない

基本的な技術とかの前に基本的な歩き方とか走り方からですね。体の使い方そのものが成ってないと思います。例えばロナウジーニョにしてもロビーニョにしても動きを止めて何かをしていく事が殆ど有りません。動きながらトラップしたりフェイクしたり何をするにも動きながら足を止めないで行っています。それに比べ日本の選手達は止まって引き付けて何かをプレーする事が多いですね。止まって引き付けて行うプレーというのはいわばタメを効かして行う戦術的崩しと同じで守る側に”見られる”余裕を与えてしまいます。基本的にタメるという行為は”止まって”何かを行う事であり、不連続性を色濃く打ち出してしまいます。理想でいうのであれば相手に見る余裕なんて与えてはいけません。タメてはいけません。出来る限り無拍子で全てのプレーを繋ぎ合わせ崩す事が理想です。そうですねぇ、分かりやすく言うとピーカブースタイルからそのままストレートやジャブを打つのが”タメない”パンチで、振り被って頭の後ろ側まで拳を持ってきて打つパンチが”タメて”打つパンチって所かな。個のレベルで今すぐにそれが無理だというのであればチームで行えば良いと思います。今の代表のサッカーは実はそこを目指していると思っています。タメないサッカーをね。相手に考える隙を与えない。最終的な攻撃に関わる3,4人のグループにボールが入りそうな場面で、その3,4人のグループには既にゴールまでの3.4つのパスが繋がる軌跡が見えているようなそんな戦い方。楔が入ってから3つ先位までを誰もが読めてる見えてるようなそんな戦い方。それは言葉で言うほど簡単ではなく時間がかかるものだと思います。場面場面によっては所属チームでも意識次第でそれを目指し表現する事は可能でしょう。所属チームから持ち寄るもの、代表から持ち寄るものそれぞれを上手く掛け合わせて4年後には一つの極みを見せて欲しいですね。それまで俺は待ちますよ。