なでしこ対メヒコ

点取らなきゃ始まらないメキシコが最初から猛攻。高温、高地な環境に手足を縛られたのか日本は全く反撃が出来ない。そんな中集中砲火の中を何とか掻い潜り得たFKを宇津木がファーサイドの荒川へ絶妙のロングパス。上手くボールを受けた荒川は角度の無い所からニアサイ上方打ち抜きで先制ゲット。アウェーゴールは2ば〜い2ば〜い(←昭和)。この時点で実質4-0。勝負あった。


押された中でも光ったのはやっぱり荒川。キープ。ポスト。間違いなく女子サッカー界最高峰。ポジショニングも良い。動き回るタイプではないがチャンスを広げられる位置にいつもいる。その位置に動く過程にも見応えがある。中盤からのパスをポストをしようとして顔を出す、そこにパスが出ない。でも荒川はそこでプレーを止めない。次にパスが着そうな所へ平然と移動する。淡々と悠々と。最高のタイミングで動きだし、塩梅の良い速度で移動し出し手のだしやすいタイミングでそこに動く。オーバーアクションをし感情をあらわにする事でプレーの有機性・連続性を自ら途切れさすアホな選手は男子にも何処にも山ほどいるが荒川はそんな事をしない。サッカーの特徴がどういったものであるかどういう競技か実に良く知っている。攻撃だけでなく守備も良い。パス回しが行き詰まり中盤からバックラインボランチラインへボールがダウンへされた瞬間背後へ猛然と忍び寄りインターセプト。超Cool。この人が出場出来ていれば本番でもある程度までは進めるでしょう。ただ前田遼一次第のジュビロと一緒でこういう超キープレイヤーが怪我でいなくなった時が・・・。



まぁ今は出場を喜ぼう。WC出場おめでとう。