日本 vs オーストリー

なんか考えすぎているような気がしますね。守備は約束事守ってセオリー守ってクソまじめに走って一発に行かないで我慢して一人一人が誠実なプレーをすればいいと思う。でも攻撃はもう少し不真面目でいいんじゃないかな。見ていて思ったのだけどフレキシブルな連動性を目指しながら、いつの間にかオートマチックな連動性になってやいませんか。大きくサイドチェンジする一個前の横パスとかアジアカップのサウジにもオーストリーにも読まれてカットされていましたよね。敵が狙っているのを気が付かないでパターン的に横パスしてるように見えました。もう少し虚をつくような行動が欲しいです。全部サイドチェンジじゃなくて横パスの振りして縦に当てるとか、いきなりギャップに一人で突っ込んでいくとか的を縛らせないようなプレーを織り交ぜて欲しいですね。失敗すればカウンターを貰うのでしょうがサッカーにはカウンターが付き物なので普通に貰っておきましょう。DFの学習機会とかゴールをするための前フリと思っておけば良いでしょう。カウンターを貰うことにビクついて攻めにいけないとか本末転倒だと思います。


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個人を少し。



中澤と闘利王がいるとロングボールの放り込みにはほぼ完勝ですね。安心感があります。攻撃でも今回の戦いでは二人ともおもしろかったですね。闘利王はロングフィードで恒常的に変化を与えようとしていました。中澤はいつものようにインサイドワークが光りました。試合開始直後の押し込み合いを制するべく開始直後は縦に当てることを多くし、ゲームが落ち着いてからは横パスを主体にするといういつもやっているゲームコントロールを見せてくれました。ただ高いだけではなく他にスペシャルなスキルが幾つもある二人。2010年のCBもこの二人なのでしょう。



稲本はまだフィットせずというのが妥当でしょうか。2試合目ですし当然ですね。ただこれ以上の変化があるのかは疑問です。実際2002のころから全然変わっていないように思いました。強さと証した反則で止めるプレーと90分持たない体力と集中力は相変わらずでした。試合終盤にペナルティーエリア付近で反則をするだろうという予測は容易に出来ます。それと個人的な積極性は見受けられますが、チームに関わっていく積極性は希薄に見えます。それが異端性を発揮し武器になるかどうかは賭けでしかないですね。ボランチは難しいでしょうし、レギュラーとしても難しいと思います。



矢野は身体運用のクオリティーが低いですね。後ろ足で地面を蹴って走り始めるるというのは…。後ろ足を使うことで1歩遅れ、地面を蹴る押すという行為で1歩遅れます。蹴らずに倒れこみ、前足を使っていくようなことが必要ではないでしょうか。もう少し走るという行為そのものの工夫をしてほしいです。



憲剛ですよね。やっぱボランチは。憲剛が入ってから俊輔が下がらなくなりましたしね。反転速度が速くて流れにメリハリが尽くし、縦に当てる頻度も高くてそれまでの攻撃に比べて危険性が増したようにみえました。それとロングシュート。普段どうりのやつが出ましたね。代表の環境に慣れたのでしょうか。親善試合で気負いがなかったのでしょうか。何にせよいつもあれを見せて欲しいです。



遠藤は”ゴールに背を向け”て”足元”で”止まって”ボールを受ける。だからこそのポゼッションな部分もあるのでしょうが怖さはゼロですね。途中から出た松井のボールを受けたときのファーストトラップと遠藤のファーストトラップを見比べるとそれは歴然とします。遠藤は相手に攻撃をさせないためのボール回しをする選手なのでしょう。DFに問題があるなら遠藤入れてちんたら回すのもよいでしょうが中澤・闘利王が揃っているのなら遠藤を最初から出す必要はないですね。もっとボール保持率を下げてゴールを狙う行為を多くした方がよいと思います。



俊輔の変化は面白いですね。スルーパスを貰う動きは去年からしていましたが、今年はそれに加え一人抜いたらシュート出来そうな所にも顔を出し始めました。攻撃に関わる場面を毎年少しずつ増やしているのは頼もしいです。それに攻め手が増えるにつれゴールに背を向けたプレーが減り、ゴールに向かっていくプレーが増えています。見ていて実に愉しい選手になってきました。今のまま積み重ねていって欲しいと思います。



とりあえず以上です。