ワールドカップアジア最終予選 カタールVS日本(0-3)

纏めようとするからいけないわけで。纏めなきゃ良いんだ。と言うわけで箇条書き。


  • ビルドして行かなければならない場合は中村に頼ることになるが基本は前目で奪ってそのままなだれ込もうというものだろう。
  • そこに長谷部が縦に動いてパスワークに絡んだり囮になったりアクセントを付けるとカタール戦のようになるのかなぁと。以前の長谷部はプレスにおける連動性は最初からあったが攻撃での連動性はあまり見られなかった。だが今回は見られた。それはアンカー役を遠藤が行うとはっきさせたことで出てきたものだと思う。
  • でもそのはっきりも偶然のように思う。遠藤は疲れが相当にたまっていたように見えた。後追いファール多くてほんと守備酷かったし。狙ってそうなったのではなく多分偶然だろう。
  • それは俊輔と長谷部の関係にも言えると思う。俊輔は怪我をしていて密集には飛び込まなかった。だからこそ長谷部が飛び込んでいけた。飛び込んでいけるスペースがあったと思う。俊輔が怪我をしてる分自分がしっかりしなくてはと言う思いもあったのかな。
  • 俊輔は守備で相当目立っていた。長谷部、俊輔、内田の挟み込みは見ていて楽しいし頼もしい。カバーし合う関係がはっきり出ていた。プレスの連動性だけでなく挟み込みの連動性も右サイドはかなり出てきた。これが出来るとアジア内では先ず負けないと思う。他のチームでこんな高度な守備を確立しているチームは無い。
  • ファーストチェイスからの”プレス連動”がかわされても、サイドに追い出せれば”囲み連動”が発動して奪ってしまう。前目の選手には相当の運動量を要求されるが動けるうちはかなり固いと思う。
  • この守備(前目で奪えれば攻撃的なもの)がオーストラリアに何処まで通用するか。それはワールドカップ本戦を見据えるとかなり重要になると思う。俊輔の語ることは実に的を得ていると思う。
  • 前目で奪えれば勢いのままドリ突破と軽いパス交換で特攻。中盤まで持ち込まれてもサイドで囲み奪い縦に当てて逆サイドか無理をせずバックラインで戻して逆サイドまで持ち込む。俊輔をどこかで絡めることが出来れば尚よし、みたいな感じだろうか。
  • 後ろに戻す時も縦に当てるそぶりや当てられれば当てた方が良い。俊輔が行っていたような縦に当てるそぶりは適度に行い脅かしておく方が逆サイドにも持ち込みやすい。
  • 闘利王と寺田のはじき返しが通用すること。内田と長友の守備で単独突破を潰せること。それらがプレスと囲みを可能にしていると思う。後ろを安心して任せられるからこそ前目から追いかけられるというか後ろ髪を引かれないというか。バックラインの守備の安定はプレスや囲い込みの安定でもあるのだなと思った。
  • 1人で奪えなくても複数で奪う。ミスをすれば即カバーする。自分のマークを放り出して即カバーする。放り出すタイミング速いですよね。マークしてる適正ポジションの人よりも前のポジションの選手が下がって囲む。結局FWとMFの運動量はかなり高い物となっている。
  • 割と玉田は残っていたが中村、大久保、達也(特にこの人は)はかなりの運動量だった。
  • 右サイドは達也、長谷部、中村、内田の囲み。
  • 左サイドは大久保の運動量と長友の潰しが基本で遠藤はゾーンで守るも後追いばかりで厳しかった。かなり長友と大久保に助けられていた。玉田が達也並に下がってくるとかなり固くなるね。
  • 達也が下がったら玉田が残る、玉田が下がったら達也が残ると言うようなことが出来るとより堅固になりそう。
  • この試合は岡田ジャパンの良いモデルになりそう。後から代表に入ってくる選手は先ずこの試合を見て岡田ジャパンがどういうものか知りましょうみたいな。 
  • この試合でのやり方がオーストラリアに失敗した場合、松井に当ててからどうこうする戦いを何処からかしなくちゃいけなくなるんじゃないかなと。本戦ベスト8ではもう通用しないと思うけどベスと16クラスなら松井で大丈夫だと思うので。
  • なんかオーストラリアは単純に蹴ってきそうですけどね。そうすると内田と長友次第なのかな。
  • 酷いファールもありましたけど冷静に戦っていて頼もしく思えました。有り難うございました、そしてお疲れ様です。