君に届け #2

犬にかざしたが優しさが散らばって連鎖していき、やがて爽子に還ってくるという話は上品で素敵でした。爽子の優しさが全部出来過ぎなぐらい爽子の望みとして還ってきますが、最後に還ってきたのは望んだものではなくて気が付いたらいつのまにか在った風早への大好きの気持ちというのも甘くて良いですねえ。恋物語が始まるんでしょうか。熱いアプローチを爽子にしていた風早が報われそうで何よりですな。


木漏れ日の中で語り合うという演出は路上でのみかと思いきや教室でも使われていてちょっと気になりました。風早と爽子が2人の時に用いると思っていたのですがどうも違うようですね。窓の影が教室に入っていてそこに木漏れ日の中で話す風早と爽子のような光と影の演出があったのですが、そこには風早と爽子以外にもちずや龍ややのちんが描かれていました。席替えをしたらちず達が自分の側に来てくれて嬉しいという場面であったことを考えるとこの光と影の演出は爽子と爽子以外を隔てているだろう壁の内側という感じでしょうかね。今回だけなのか分かりませんが少し注目して影と光を見ていこうと思います。