ドイツ 対 アルゼンチン

ドイツ戦は見応え十分でした。リスタートの早さ、攻守の切り替えの早さ、崩す事よりもクロスの数を多くしてとにかく得点をする機会を増やそうとするシンプルな戦い方、失点後その戦い方に11人全員の意識が乱れなくシフトチェンジしているチームワークの素晴らしさ。予想だにしないスルーパスや破壊的なドリブルが無くたってサッカーは面白い。ドイツは味方が失敗しても怒ったりはしなかった。いいパスが通っただけで笑ったりする事も無かった。ただ素早くボールを前方に運び得点をする事だけに執着した。感情を揺るがす事で集中の糸が切れてしまうのを恐れたのか、思いにふける時間を無くせとばかりにとにかく早くリスタートをしてボールを前に運び続けた。急ぐ中でも自分達の武器が何なのかは見失わなかった。リーチを活かしてキープをして前方に運ぶ。誰もが自分の武器を知っていた。アルゼンチンは相手の土俵に上がってしまった。メッシもアイマールもいない。リケルメは下がってしまっている。高さに対して高さで戦おうとした。自分達の武器を放棄した。隣の芝生が青く見えたのだろうか。大一番で監督の采配は迷走した。レーマンがキッカーの蹴るコースを全て読みボールが行く方向へ必ず飛んだ。ドイツがPK戦で負ける要素も何処にも無かった。


ドイツ 1-1(4pk2) アルゼンチン