はーと

エウレカセブン

3週間かけて全部見た。纏まらない感想を。



動き
初期の頃は静止画では美しいけど動かすとなんだかなぁという印象。ただこれはラスボスや中ボスへの布石だと勝手に妄想していました。ここで溜めた分、見所でLFOを動かしまくってデラ格好よく見せてくれるんじゃないかってね。でも最後までオサレなメカは止まっているだけで、かっこいい動きは余り無いように見えました。LFOの動きを追求する事は無く、美しい背景の上をボードに乗った小さいニルヴァーシュが閃光を散らしながら飛んでいくだけ。確かに1年間50話を高いクオリティを保って続けていくのは難しいだろうとは思うけどもっと追求して欲しかった。途中からはアニメーションというより綺麗な絵を1枚1枚見せられているような感覚に陥った。アベレージを上げるよりもある点だけ集中してハイスペックな仕上げをしてるようにも見えた。でもその”ある点”が余りにも少ないよ。コクピットのモニター、様々なメーター等、この世界のアイテムの細かなディテールには洗練された独自性が有りながら懐かしさに溢れていた。アイテムの手作り感、ローテクな雰囲気は現実感を見せていた。それはつまり地球に繋がっている。



キャラクターデザイン
僕がアニメを見なくなったのは近年のキャラクターデザインの主流が自分の趣向に合わない所が大きい。萌えやデェフォルメに逃げずにキャラクターがリアルに人間らしく様々な表情を見せてくれたのは嬉しかった。



抜けた明るさ
ずっと海に浸かっていると波の揺らぎが体に染み付く。陸に上がり家路に着き寝床に入ってもそれは続く。僕はその感覚が好きでそれを求めて波乗りに行き遊んでいた時期があった。”頑なに”とか”緊張”とか”強張る”とかそういった体の外側にまとわり付いた”凝り固まったもの”を揺らぎは振るい落としてくれる。許される範囲の体を海に預け波と戯れれば誰にでも起こるものだと思う。僕はニルヴァーシュに人工的に取り付けられた鎧がその凝り固まったモノなんじゃないかと勝手に妄想していた。トラパーに乗り鎧を剥ぎ取る。揺らぐ中でこびり付いた垢を落とし裸で向き合う。それはつまり腹を割って話すって事なんだと。しがらみを捨ててコンタクトをとるという事なんだと。そう妄想していました。ハズレもいいとこです。



ラブリー
こっぱずかしい初恋。人間と未確認生物とのまっすぐな恋愛。これでもかって言うぐらいラブリーなお話。子供に安心して見せられる類のもの。「一緒に行こう」「俺が(私が)守る」「二人で」等、すぅいーてぃーな囁きがイパーイ。



その他
レントンが気づいた事柄だけ視聴者に提示される。そんなじれったい展開でのストレスも所々に入れてくる面白台詞が緩和してくれた。態々謎を解明してくれるキャラクターを出してストーリーを進ませるのは別に気にならない。ただその分楽しくなければいけない。その楽しさが私には余り見えなかった。ただオサレなシルエットを持つLFOが美しい背景の上にあるだけ。でもあれか、エウレカレントンがいちゃいちゃしてりゃいいのかな。本筋としては。




好きな設定・シチュエーション


スカイフィッシュ(原料)

捕まえる(狩り) 

加工(手作業)

リフレクションフィルム(部品)

翼に張る(手作業でw)

トラパー圧(得るもの)

揚力発生(効果)

レイラインでのノンブースト航行(自然に優しいよ、わーいわーい)

あっちぃ地球を冷ますんだ!、て・き・なっ!



空気を汚したくないからブーストは使わない、なんて言っていたけど本音としてはただの燃料の節約だろうな(笑) 所詮は貧乏ゲリラよ。




追記
今、ギャオで全話放送しているみたいです。


(おしまい)