J1リーグ29節 ジュビロ磐田 VS 清水エスパルス

http://www.jubilo-iwata.co.jp/live/2008/J20081108_0114.php

サイドもトップ下も上がらない追い越さない規制中のジュビロ磐田。相手を0点に抑えれば負けないというロドリゴの言葉通りのサッカーをした。ある程度高いラインに5バックをひいて粘り強くマークについて相手のミスを待つというもの。得点は相手が自陣でミスした時に取れればよいという松浦のこれまた言葉通りの得点。その得点での僅かなリードを最後まで危なげなくとは言えないものの粛々と守りきり勝利した。プラン通りの戦いで勝利したのはメンタル部分でも信頼関係をより強固にするだろうし喜ばしいことだと思う。まぁでも相手がナビスコで敗退して抜け殻状態でリーグに目を向ければ優勝も降格もない順位だったというのは大きかったと思う。システム変更があったみたいだけどナビスコに比べたら全く動けてなかった。特に後半20分過ぎからの足の止まりようにはびっくりした。ジュビロよりも先に足が止まるチームとか今年余り見かけない。相手の緩さにも助けられた試合だった。
　

犬塚はよく頑張った。最高でした。オフトに色々言われていたみたいだけど君の裏抜けで攻撃が複雑になった。相手の予測を惑わし幾度も攻撃を繋いだ。前田1人とかゴール前にいても難しいし犬塚が1人いることで相手にとっては全然怖さが違うと思う。本当なら松浦に抜けてもらってその開いた所に入って厚みと流れを作って貰いたいがそういう楽しみは来期にとっておこう。今は奇襲的な犬塚の動きを楽しもうと思う。　後半30分過ぎの上がりは楽しかった。自分で当たりに行ってボールをフィフティーにし、そのこぼれたボールを前田が拾い、その間に犬塚は攻撃を潰した勢いのまま相手の裏へ抜け、そこに前田がスルーパスでボールを出す。センタリングするもクリアされるが閉塞感を飛ばす見ていて楽しいプレーでした。やっぱり自分が絡んだときに相手ボールが味方ボールになったらその絡んだ時の勢いを殺さずにどんどん前に出て行った方がカウンターの怖さっていうのは出るね。78分前後のあのプレーは何時も狙って欲しいと思う。犬塚のおかげで今日の試合は楽しかった。ありがとうございます。

前田。規制サッカー満開で何時もどうり押し上げもなく得点を獲る気が全く無いチーム。これなら前田は出なくていいじゃん、走れてガツガツいければ誰でも良いじゃん、怪我してる前田が出る必要ないじゃんとか思っていたらジウのチェイスでこぼれたボールを前田がダイレクトに打ってゴール。なるほどこれがあるから出してるのかと思った。でもこれだけのために出してるのかと思うとやはり少しかわいそうに思います。今のサッカーで彼が出している力って持っている力のどれ位なんでしょうね。しょうがないことは分かっています。残留が第一なのは分かるしそれを支持します。でも割り切れない思いもありますよそりゃあ。　

ジウシーンョは全然遼一を使えていない。彼は1人で完結してますね。チームで規制をひいてそういう攻撃をしているのは分かりますが余りにもコンビネーションがない。相手は楽でしょうね。ここ最近勝っているのでそれが正解と言うことなんでしょうけど寂しいです。今更ながら攻撃に参加する人数が基本2人というのは凄いですね。前田とジウシーニョのみ。割と犬塚が絡んでいきますけどそれ以外はひたすらドアから出てきませんね。ドア開いてるんですけど玄関で止まって見てますね。我慢しますけど残留できたら新たに監督呼んで人も入れて4バックで楽しい戦いをしましょうね。得点のきっかけになったチェイスはお見事。ジウシーンョはチェイスが上手いから青山も焦ったんだろうな。

松浦が相変わらずFWの位置まで出て行かない。だけどその分犬塚が出て行っている。攻撃の厚みという意味で考えれば松浦が出て行かなければならないと思うが、奇襲の意味合いで良いのなら犬塚の飛び出しで良いのだと思う。要は厚みを加えるとか　流れを作るとか今はそういう事をしないチームなんだろう。残留を決めるまではきっとこうなんだろう。であるなら守備の部分でもっと目立って欲しいと思う。こぼれ球をもっと拾うこと。ボランチがサイドに出て行くことが多いのでロングボールの弾き返しをボランチの代わりに拾いまくって欲しい。小さくても拾えるよ。伊東輝悦なんて小さい人でもこなしてるし出来るよ。

3バックはよく頑張った。茶野はカバーを冷静に行い落ち着きをもたらした。秀人は前を向かせないことで相手の選択肢を狭め単純な能力の出し合いを上手く回避し隙を作らなかった。岡田は技術よりも食らいつく意志で粘りラインの崩壊を未然に防いだ。彼は守備よりもボールを持っている時の方が落ち着いている。敵が来てもキックモーションのフェイクを行い相手を騙し冷静にボールを縦に運んだ。今年のメンバーでは彼のような最終ラインでフェイクをする余裕がある人など1人もいなかった。その余裕をより攻撃のために使いたい。DFではまだ誰も武器として持っていないロングフィードを磨いて欲しい。フェイクでかわし正確なロングフィード。そういうのを見てみたい。

次の試合までちょっとだけ空くけどリカバリーを第一に体を休めて下さい。ベストコンディションで柏戦を迎えましょう。そして勝ちましょう。