W杯@B組1試合目を見た軽い感想


韓国2-0ギリシャ
韓国。放り込みにもラインをそれほどさげないかった。中盤も最後まで前に圧力をかけていた。引かなかった。正々堂々と打ち破ったという印象です。ナイジェリアにも勝ってグループリーグ突破と予想。


ギリシャ。遅攻は縦にグラウンダーでFWに当てるだけ。時間が少なくなるとFWの高さへ放り込みしかない。サイドチェンジもろくにしない。追い越しもない。攻め手は直線的なカウンターのみだった模様ですね。先取点を取られてパニックというよりも韓国に得点されると思っていなかった風です。2失点目の後のまさか本当にこれ現実?みたいな雰囲気にはあきれました。EUのやつら完全にアジア見下してるなあと。ざまあないですね。ナイジェリアに引き分けアルゼンチンに負けで敗退と予想。



アルゼンチン1-0ナイジェリア
アルゼンチン。守備の心得がある。何時何処で潰せばいいのか理解している。時間の使い方がうまい。南米のチームは守りに入ると強すぎますね。組織的な連動や個人のスキルももちろん高い質を持っていると思うのですが、守備時になるとそれらを押しのけて生命力がむき出しになってそのむき出しになった生命力そのもので凌いでいるようなそんな風に見えます。生き残るという生存本能のようなものでしょうか。生き残りたいという意思ではなく命に初めからある本能のようなものかな。チームが守りに入ると途端に試合が目の前の相手を殺すしかない退路を絶ったもののふの命のやり取りのようなもの(想像する)にも見えたりして面白かった。*1


気の利いたパスはあまりないし効果的な組織的な攻撃があるのかはっきりとは分かりませんでしたが此処で潰すしかない(カウンターの始まりをファールで潰すなど)とか此処で決めるしかない(CK、FK、相手のミス、偶然転がってきた良い機会になりそうなこぼれ玉)というような勝負どころに対する個人やチームが持つ資源(心技体)の投入量は凄まじいなと思う。べロンは良い時は過ぎたようですね。パスミスも多いし縦に当てるパスもそこから先ボールがどう動くかのイメージは良くないと思う。ベロンのところにもう少しうまく散らせる選手がいるとそれなりに回りそうかなと思う。グループリーグは突破すると思います。


関係ないこと。ふと思ったのですが名波や和司が言う(プロのプレイヤーとしてプレーすることを)”楽しむ”って何でしょうね。ラモスや闘利王など南米に生きていた人が言う”楽しむ”って想像するに”楽しまなければやっていられないほどの貧困”からきてると思うのですがそれとは違いますよね。何なのでしょうね。



ナイジェリア。組み立てはFWに当ててからを繰り返す。FWに縦に当てるのみ、そこからどうするかは無い。意図的な第3の動きが無いため。サイドに当てて中というような崩しは無い。中に当ててサイドを使うという崩しも無い。追い越しも少ない。第3の動きを意図して使っていない。個人技術がグループ戦術に活かされていない。といいますかグループ戦術はない。CFがいない。サイドに流れまくり?でも裏じゃないんだよな。バックラインからの球出しは丁寧に繋ごうとするくせに、前線へのパスはかなり雑です。結構そこには差が感じられますな。FWやサイドアタッカーが小粒です。速さもテクもアトランタ時の質には及ばない。中盤に意外性なプレーをするオコチャのような選手がいない。戦場を変えられるオリセーのような選手もいない。アトランタのあのおもろいナイジェリアは何処行ったのだろうと思う。
守備で当たりに行かない。負けているのに追わない。待つ守備しかしない。追う守備が出来ない。ゾーンにきたら全力で追うというわけでもない。相手が勝手に引っ掛かるのを待っている。状況が分かっていない、疲れてる?いや集中のなさや怠惰かなと思うがそもそも組織で守る術を知らないとか理解したくないとかかなとも思う。守備の文化がない。GKはいいね。何気にアフリカはGKの宝庫では。アラビア半島の黒人GKもいいんだよね。


ナイジェリアに限らずアフリカのチームは負けているときの試合運びは下手だなと思う。裏や縦に急ぎすぎたり遠目から撃ってみたり。確率が高い場面を待てない。先制点を取って何ぼなのだろうな。確率を考えないプレーは相手からすれば楽かもしれないね。まぁでも見る側からするとら常識を打破できる身体能力を持ち合わせていると想像するとそこは面白いところでもあるのかなと思う。
グループリーグは韓国に負けて敗退と予想します。そういやあカヌいた?

*1:でもむき出しになっても日本のように引かない。下がらない。