イーグルショット


インステップキック。シュートはインステップでなくとも勿論構わないが持つべき基本的なキックの種類である事には違いない。逃げてはいけない。どれだけ時間がかかったって構わない。出来るまで練習し続けよう。全員が取得すべき必須科目だと思う。マスターできればロングレンジからもシュートが狙えるだろうし、そうすれば引き篭っている敵を引き出せる材料になるだろうし、その引き出した相手をシュートフェイクで欺ける事にも繋がるだろうし。インステップでの強烈なキックはその事自体が脅威だ。強烈であればあるほど敵はほっては置けない。それがロングシュートであれば必ずブロックに来る。引き篭もっている奴もブロックをしに前に出てくる。そこに隙が生まれる。その飛び出した選手がいたスペースを使うのもいいだろうし必死に飛び込んでくる相手をシュートフェイクにかけて突破しても良い。力強いインステップ一つで選択の幅は一気に広がる。覚えておいて損はない。是非習得しよう。


一つ気がかりなのは9人制ルールやハーフウェーラインを超えるゴールスロー禁止などと同様にロングシュートそのものが禁止されてしまうのではという事。ロングシュートを用いて攻撃の手がかりを作っていくというのはチームの戦術としても個人戦術としてもフットボールでは確立されているセオリーで将棋で例えるなら”良い手筋”のようなものです。”ロングレンジからシュートを狙う”という実にシンプルで誰もが行えるものでありながら攻撃のオプションとして戦術を問わない優れた常套手段で普遍性の強いこの手筋を禁止するのだけは勘弁してもらいたい。出来なければ出来るようにすれば良いだけです。選手の技術の幅や伸び代を狭めるようなルールやフットボールの醍醐味を奪うようなルールは極力作らないようにして欲しいと思います。フットサルはフットボールを誰もが楽しめるように作られた一面もあるせいか、それぞれの環境や状況に合わせてルールを弄る事は多々あります。スフィア独自なルールをフレキシブルに作っていく事そのものはフットサルらしいと言えるし全然有りだと思います。ただやっぱりルールですから。大原則を変えるという事ですから。監督や責任者だけでなく選手やサポーターの意見もしっかり聞いて議論してから変えたほうが良いと思います。それとルールを変更した場合は必ずその都度アナウンスしてください。スフィアで行われているのがスポーツであるならば当たり前ですが透明性は必要ですね。