ジュビロ磐田他 - 豆。とフットボール

J1リーグ 27節 VS.アルビレックス新潟
 J1リーグ 28節 VS.コンサドーレ札幌

2戦を見ての感想。

遼一はかなり前を向くようになってきていてスルーパスもよく出すようになってきました。札幌戦では遼一のスルーパスからジウがPKゲットしましたがこのパターンは同じ4バックのガンバでも出来そうですね。ジウにスルーパスをどしどし通して欲しいです。

ジウ。ジウは前田がポストする時は裏狙いをするようになってきました。磐田の攻撃を窮屈にしていた足下パスサッカーから脱却するには必要な動きです。今後もし続けて欲しいと思います。

松浦。気になったのはジウがサイドに開いた時のポジショニングの低さ。ジウが開くとゴール前は遼一が1人しかいないのだからそこはジウの代わりに上がって行く方が良いと思います。ロドリゴ犬塚は連動性を帯びた運動量が豊富になってきていて攻守においてサポートがかなり早くなっています。松浦が前に抜けた穴は犬塚ロドリゴが隙無く前に出て埋めてサポートすると思うので怖がらず出て行って欲しいですね。今後ですが遼一が持ってジウが裏狙いをするパターンに松浦がどう絡んでいくのかが楽しみです。札幌戦では2人だけの関係で崩せていましたが上位と当たる時には流石にそれでは無理だろうと思うので。松浦次第で破壊力は上がるだろうしそこはしっかりとチャレンジして欲しいです。

犬塚。犬塚はマンマークで活きはじめました。今やっていることのレベルアップを地道にして欲しいと思います。でも本当に良くなったね。感動的ですらあります。犬塚がキープレーヤーに食らいついて相手チームの攻撃の選択肢を減らしていることから、後ろの3人（特にマコのスィーピングの質は上がった）がかなりやり易そうでした。攻撃に関しては東京戦からずっと良いですよ。サポートを早くすること、縦に正確に当てること、そして犬塚のストロングポイントであるシュート。どれも及第点ではないでしょうか。でもほんと1年でよくここまで変わったなぁ。当たり前なんだろうけど試合に出続けるって本当に重要なんだね。

ロドリゴ。運動量も増えてきてるし他の選手との連動性も出てきて良い思います。特に味方を活かそうとする無駄走りが素晴らしいですね。札幌戦での犬塚の得点はロドリゴがゴール前に走ることで開いたバイタルを使っての得点でした。今後もこういう動きはし続けて欲しいと思います。DF裏やサイド裏へのロングパスも通り始めました。チームでは裏へのパスだしはロドリゴのみ行っている感じです。相手が札幌だからというのがありそうですが上位チーム相手でも出来るように常によい準備をして欲しいです。ただ競り合いの弱さは相変わらずですね。パス出しだけでなく競り合いの強さを求めの獲得だった部分もあると思うので来期の契約については難しいかなと思います。

DF3人。3人ともマークの粘着度は東京戦以前から比べた雲泥の差です。それぞれがもっているものは出し切っているように思います。ただマコは消耗度は高そうで体がきつそうですね。腰痛が出てしまったようですし。DFのポジションは来期（というか今期も昨期もなんだけど）は補強が急務でしょうね。外人DF1人、オーストラリア人か韓国人DF1人、2列目も3列目もできるセントラルMF的な外人MF1人（4バックを見据えて）。最低でもこのぐらいの補強は必要です。サイドと前線はいるので中盤から後ろのセンターラインのてこ入れをして欲しいですね。特に能活の良さを活かすなら高さに強いDFは急務ですね。

日本人で補強するなら京都の中山博貴をレンタルで獲得して欲しいです。なぜか干されてます。勿体ない…。この選手はセントラルMFとして大成する可能性をかなりもっていると思います。完全移籍じゃ角が立つんでそこはまぁ上手く口説いてレンタルで（笑）早めに行かないときっとどこかが持っていってしまいますよ。

駒野。プレースキッカーとしての役割を果たしました。セットプレーでの良いイメージが流れの中にも影響して欲しいですね。遼一とのイメージのシンクロ率をもっと上げて欲しいです。それとミドルシュートが相変わらず良いですね。犬塚と駒野のミドルシュートはチームの武器として成り立っていると思います。得点は出来ていませんけど枠に行く事で脅威は与えているのではないでしょうか。

山本。守備の部分で期待して起用したとオフトは言っていますが守備では結構やられていました。攻撃ではミスも多かったとは思いますが思い切りの良いプレーが多くチームに勢いを与え結果的には功を奏したように見えました。1得点目の状況を作り出したクロスなんですがチームの狙いとしてのクロスというのがありそうですね。DFが下がりきる前にGKとDFの間に早めのクロスを入れていくことは追い越しを規制し安全を第一とするオフトの戦い方に合致していると思います。切り返してちんたらするよりもカウンターとしての意味合いを持たせたまま攻撃を終わらすという事でしょう。得点は相手のミスではありましたがチームの狙いどうりに出来てそれが良い方向に転んだとするならこれはもう山本は素直に喜んで良いんじゃないかな。村井のバックアップが存在するというのも頼もしいですね。良い切磋琢磨をしてください。

ガンバ戦について。Jで鹿島、ACLで浦和と2戦続けてガンバが強豪と引き分けたのは磐田にとってはプラス材料。ロースコアでの引き分けほど心身の摩耗度は高いしそれを2戦続けたというのはかなりの消耗でしょう。しかも遠藤は代表でも引き分けていますし。対して磐田は前節圧勝で気分良く闘えますね。格上と闘う時は一つ前の戦いで惨敗して吹っ切れてまっさらな気持ちで挑むか、圧勝してイケイケでのぞむかどちらかが望ましいと思っているので今回のパターンはかなり理想的だと思います。新潟戦札幌戦でみせたような戦い方ができればなお勝つ可能性は高まると思います。

ルーカスが復帰との情報もありますがこれも磐田にとってはプラス材料です。ホームで対戦した時に加賀は何もさせませんでしたからね。良いイメージがかなり出来ていると思います。

それよりも遠藤が試合に出ない場合をよく考えておいた方がよさそうです。寺田が代わりに出るならやっかいなことになりそうですね。犬塚がマンマークで何処まで潰せるかがポイントになりそうです。遠藤がでるならそれにこしたことはないですね。3戦引き分けでは動きはかなり重いだろうし犬塚も容易に潰せるだろうと思います。

プレスの狙い目は安田でしょう。縦に入れるパスミスの多さはかなり狙い目です。そこから奪ってそのまま安田の裏をねらいその隙に松浦がしっかりとゴール前までは入れればチャンスは作れるはずです。駒野と安田との対決を楽しみにしたいと思います。